自分が死んだ後のAppleID、Googleアカウントはどうなる?

自分が死んだ後のAppleID、Googleアカウントはどうなる?

アカウント情報も大切な遺品

家族に遺す財産、伝えておくべき保険やお金まわりのこと、お葬式のこと、お墓のこと…
自分が死んだ後、家族に知らせるべきことはたくさんありますが、自分の遺品となるもののひとつであるインターネットサービスのアカウントのことは意外と忘れがちです。

もちろん、アカウント自体が貴重品とも言える持ち物ですが、ログインして閲覧・管理できる写真やメール、文書が大切な遺品だったりします。

私も仕事上ですが、GmailやいろんなGoogleのアプリを利用し、資料や写真画像などをクラウド上で管理しています。
私の場合、ほとんどのデータを社内で共有しているので、私のアカウントが使えなくなって困る、ということはないかもしれません。

でも、仕事柄だったり立場上、その人のアカウントでしか見られないデータがある場合、その方が突然亡くなってアカウントにログインできないとなると、けっこう困ったことになるかもしれません。

最近は、個人的なメールや写真もクラウド上で管理している人が増えていますよね。
iPhoneを使われている方の中には、iCloud上に写真などのデータのバックアップをとっている方も多いのではないでしょうか。
 

自分が生きてきた証ともなる大切な写真や文書など、自分が死んだ後に家族に遺したいと思うものがある場合、どうしておけばよいのでしょうか。
亡くなってしまった大切な人が聴いてきた音楽を自分も聴きたいと思ったとき、故人のiTunesを開くことはできるのでしょうか。

あるいは、家族に見られたくないものを、自分がいなくなった後どう削除するべきかと考える方もいるかもしれません・・・

そこで、クラウドサービスで代表的なAppleのiCloudとGoogleの2つについて、アカウント保持者が亡くなってしまった場合、どうなるのか調べてみました。

 

GoogleアカウントとAppleIDのアカウント保持者が亡くなった場合

 

● Apple ID

iCloudの規約と条件に関するページの中にこの疑問に関する内容がありました。

IV. お客様による本サービスの利用
D.生存者への権利帰属の否定

別途法令に定めがある場合を除き、お客様は、お客様のアカウントが譲渡不能なものであることおよびお客様が死亡した場合にはお客様のApple IDまたはお客様のアカウント内にあるコンテンツについて一切の権利が消滅することに同意します。死亡証明書またはそれに準ずる証明書の書面を受け渡した時点をもって、お客様のアカウントを終了し、お客様のアカウント内にあるすべてのコンテンツを削除することができるものとします。

参考:iCLOUD TERMS AND CONDITIONS
※2015/12/10現在

 

● Googleアカウント

Googleのアカウント(GmailやGoogleApps)は、目安として9ヶ月以上ログインの実績がないと自動消滅する、という説があります。

Googleのプログラムに基づいた目安のようですが、中には9ヶ月以上ログインしていなかったGmailアカウントにもログインできた、1年くらい使っていなかったアカウントにはやっぱりログインできなかった、などいろんな体験談があります。

単に、使っていない日数だけを基準にしているのではなく、それまでの使用頻度や内容などもプログラムの判断基準になっているのかもしれません。

ただ、長期間アクセスがなかった場合、アカウントが失効してしまうのは事実としてあるようなので、自分が死んだ後、何もしなければいつかはアカウントが失効してしまい、保存してあったデータが家族の元に届くことはなくなります。

アカウント無効化管理ツール

そうならないために、Googleでは「アカウント無効化管理ツール」というものが活用できるようです。
Googleアカウントに長期間ログインしていない状態になった時にそのアカウントをどうするのか、あらかじめ設定しておくことができるツールです。

  • “長期間”ログインしない期間がどれくらいかを選択
  • 設定した期間ログインがなかった場合、アカウントを削除するのか、それとも信頼できる人に譲渡するのか

を登録しておくようです。

家族に見られたくない情報がある場合は、一定期間ログインしなかった場合はアカウント“削除”に設定しておけばいいんですね!

だれがあなたの情報にアクセスできるようにするのか、そして、あなたのアカウントの削除を希望されるかどうかを Google に知らせる最適な手段となるのが、アカウント無効化管理ツールです。
(中略)
人々の多くは、ご自身のオンライン アカウントの管理方法について明確な指示を残さないまま死去するのが実情です。Google ではユーザーの死去を確認した際、肉親や代理人の方と連絡を取ってオンライン アカウントを削除することがあり、場合によっては死去したユーザーのアカウントのコンテンツを提供することがあります。これらすべての場合において、Google ではユーザーの情報のセキュリティ、安全性、プライバシーを守ることを主な責務とします。Google では、第三者がユーザーのアカウントにログインできるようにするパスワードやその他の仕組みを提供することはできませんのでご注意ください。
参考:Google アカウント無効化ツール
※2015年12月10日現在

 

Googleではアカウント無効化管理ツールはあるけれど、アカウントをそのまま譲渡する形式は取らないという点では、Appleと同じです。

やはり、アカウント情報はあくまで個人の財産で、たとえ家族であっても勝手に譲渡することはしないということなんですね。

 

大切なデータは手元に置いておくのがやっぱり安心

終活ノートにアカウント情報を書き残す

終活ノートにアカウント情報を書き残していれば、家族がその情報を元にあなたのアカウントにログインすることができます。そして大切なデータを保存することもできます。
ただ、AppleにしてもGoogleにしても、たとえ家族であってもなりすましのログインは規定上認めていませんが。

Googleのアカウント無効化管理ツールで、アカウントを譲渡する相手に家族を登録しておいたとしても、実際に家族がアカウントの譲渡を認められるにはいくつかの条件があり、面倒な手順を踏まないといけないこともあるようです。

家族に遺したい大切なデータがクラウド上にあるのなら、クラウドの利点とは逆行してしまいますが、手元にバックアップを取っておくのが確実かもしれません。