NHK朝の連ドラ「あさが来た」から学ぶ、ていねいな生き方

acd9e82e298b9a36d6581db1661222bd_s主人公、白岡あさのまっすぐな生き方をはじめ「伍代様ロス」「びっくりぽん」など言葉でおなじみのNHKの朝ドラ『あさが来た』をご存知ですか?わたしはこの番組が好きで毎回録画して見続けています。主人公のあさを初め、今週は夫の進次郎に視点をおいています。生まれも育ちも良家の育ちの進次郎の所作の美しさには若くとも、老いても、たとえ余命が訪れたことに気づいても変らず身についているところに感心させられます。つい、こんな風に姿勢を正して死ぬまで穏やかな心をもって生きていきたいものだと思わされるものがありますね。今週は最終週で夫・進次郎の憔悴した様子にハラハラとした思いでいっぱいです。

さて、このドラマを知らない方のためにすこしあらすじを。
主人公白岡あさが、江戸の世から明治、そして大正時代へと急速に進む時代、まだまだ日本人の意識の中で”女性が強く発言したり学ぶ権利”が認められない世の中でたくましく、自分の意思をもって、かつ柔らかい女性の心で生きる姿が印象的なお話です。両替屋の娘として育ったあさでしたが、かつては両親から勉強などするな、商売に口を出すなと言われてきましたが、それでも負けじとそろばんを手にとります。男勝りとはこのこと、相撲も負け知らずのあさでしたが、果敢に「どうして?なんでだす?」と多くのことに疑問を持ちながら成長する幼少期がありました。
両替商から両替商の家に若くして嫁いだあさは、稼業を学び、ゆくゆくは炭鉱業にまで手をのばし、「家事をせずに炭鉱業まで手をひろげるオンナ」として話題の人となります。女子の大学校の創立にも貢献しました。人の理解はなかなか得がたいものですが、前を向いて進んでゆけば人々に理解の波紋が生まれ、それに賛同してくれる人々がまだ波紋を増やしていくような朝のはじまりにとても気持が上向くようなストーリーです。

はじまりがあれば終わりも訪れる。そんなたくさんのあさを囲む人々の出会いと死別さえもとても劇中大切に描かれていました。
亡くなってしまって寂しいなという気持も起こりましたが、なんだかその人の意思や考えが心に残ったり刻んでくれるような気がしました。
”人間の体は着衣であって、魂生まれる前の状態と何一つ変わりない”ということが劇中言われるセリフもありましたが 人間はかつてからやはり死を畏れて来た部分ももちろんあり、もちろんそれは今も変わらないことでしたが、終活という言葉など無いその時代にもどこか自分の限界に気づいたとき、何か人は自分の最後のために、それから残される人たちのためになにかを残している気がしてなりません。

所詮脚本じゃないか!と言われてしまうかもしれませんが、 いまのような「終活」なんていう言葉が無い時代、なにか特別大きいことをするわけでもない。日々のスタイルを変えず全うして生きる。こういう生き方をすこし振り返って親しめておきたいなと思いましたので、わたし個人的ではありますが、共感した部分をちょっとまとめてみました。

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一本の苗を植える

あさの夫、進次郎が余命宣告されてから、あさにプレゼントしたものでしたね。隠居後のあさと進次郎が、庭の縁側でそれは大事に一輪だけのつぼみを見守る姿が印象的です。きっと大きく花を咲かせるときも、これから苗木の育つときもはじめの小さなつぼみを思い出すんだろうなとちょっと勝手に想像してみたり。残される方は本当は余計に悲しい思いをしますが、こんな風に木となり風となり見つめていてくれるものがあると心強いですね。

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素直に心を開いてみる

あさの姉、はつが嫁いだ山王寺屋は、破産してゆくゆく和歌山でみかん農家をすることになります。両替商でも名高い山王寺屋の破産はプライドの高い義母の心をいつまでも執着と嫌悪の渦に埋もれさせます。はじめはみかん農家に理解の無い義母でしたが、彼女の口から、「みかんの花の香りが好きやなぁ」というセリフや、最後には「あの山が山王寺屋なんだすなあ」という言葉にだれもが義母の心が溶けたような安心感へと変わったことでしょう。
はつの夫が、世界一幸せな夫だったと言って最後を告げましたが 「生きていてよかった。幸せだった。」そう思ってもらえることが、何よりも残された人の安堵感や救いになるのですね。

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家族と仲良く暮らす

核家族が増えた現代ではなかなか難しいかもしれませんが、家ごとに築いてきた当時は例え、夫に先立たれた婦人も残された家族や女中たちに囲まれて暮らしていたので一人にはならなかったのですね。
当時の家ごとの考え方ですと跡継ぎ、世継ぎの考え方が理にかなっていたのですが、最近ではそうもいかないことも多いようです。
仲違いしてしまった家族と急に理解を深めるということも難しいとおもいますができるだけ、互いに愛情をもって感謝の気持を伝え合いたいものです。

まとめ


いかがでしたか?
「戦争の別れ、事故による別れ、そんなことも増えてきたなかで寿命で生きられるというのは幸せなことだ」と進次郎のことばです。
年齢を問わず、いつわたしたちの身に起こるかもわからないもので、そればかりを追うと切なくなってしまいますが、大切なことは後悔しないこと。最後は生きていてよかったと、誰かに伝えて笑って終えられる人生を生きていきたいなとおもいました。
登場人物のように、姿勢を正しく、ひたむきに生きるそんな生き方がしたいですね。
葬儀や墓、終活のなかではいろいろなものが取り上げられており、目のまわるような作業ばかりかもしれませんが、自分のスタイルを変える必要などなく、ただ最後の希望を「選択できる」のだとおもって見つけてみてください。無理なくひとりきりで決めずにもちろん家族に相談して見ることでより、互いの考えを深めることができます。

さあ、ドラマは残るは2回。別れの多いこの春の季節、ラストを見守るのは切ないですがこれを超えて、また前に進んで行けるものをみつけたいなとおもいます。みなさんも良い生き方を見つけてみてくださいね。

リンク:NHK『あさが来た』http://www.nhk.or.jp/asagakita/