通夜・葬儀の準備と流れ / キリスト教式

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キリスト教には元々通夜というものはなく、これは日本独自のもの。日本の葬祭儀礼に合わせ本来の形式から変化した結果で、通夜や葬儀の流れは宗派や教会によっても異なります。

今回は、納棺から追悼ミサまでの準備とその流れを簡単にご紹介します。

1.納棺を行う
  ↓
2.通夜の集い、前夜式を行う
  ↓
3.葬儀ミサ、告別式を行う
  ↓
4.最後の祈り、追悼ミサ、記念式典を行う

 

1.納棺を行う

納棺は、通夜の前、遺族や親族が揃ったところで始まります。神父、または牧師立会いのもと、遺族や親族一同で祈りを捧げ、聖書を朗読し、聖歌を歌います。棺に納めたら、遺体の上に十字架を乗せます。

◎カトリックとプロテスタントとの違い

  • カトリック … 祈りの時を設け、遺体に聖水を注ぎます。
  • プロテスタント … 死後はできるだけ早く家族の手で納棺し、祈りの時をもちます。

 

2.通夜の集い、前夜式を行う

通夜は教会か自宅で行われます。まず、故人が生前所属していた教会に連絡し通夜の依頼を行い、祭壇の飾りつけや式場の設営などは葬儀社に依頼します(必須)。

◎カトリックとプロテスタントとの違い

  • カトリック … 通夜を「通夜の集い」といい、葬儀ではこれまでの罪を詫びて許しを請い、神の御許で安息が得られれるよう祈ります。
  • プロテスタント … 通夜を「前夜式」といい、死後は天に召されて神に仕えるものになると考えられているため、葬儀は故人の冥福を祈るのではなく、神に祈りを捧げる儀式となります。

 

3.葬儀ミサ、告別式を行う

キリスト教の葬儀の形式は一定ではなく、教会が主催となるので、遺族は全ての進行を教会の指示に任せる形となります。疑問点は、葬儀前に確認して解決しておきましょう。

◎カトリックとプロテスタントとの違い

  • カトリック…葬儀を「葬儀ミサ」といい、ミサと告別式がはっきり分かれているのが特徴。死者が安息を得られるよう祈りを捧げる「感謝の典礼」が中心の儀式となります。
  • プロテスタント…基本的に死を神の祝福と捉え、神への礼拝が中心となります。また、平等という考えから、供花の送り主の名前も外されます。

 

4.最後の祈り、追悼ミサ、記念式典を行う

元来、キリスト教の葬儀は土葬を前提に行われるものであったため、火葬のための形式はありません。そのため、明治以来火葬が推進されてきた日本では、仏式の習慣に従って炉前での儀式を行うことが通例となっています。

◎カトリックとプロテスタントとの違い

  • カトリック…儀式的な決まりはなく、収骨も仏式と同様に行われます。そして埋め尽くすほどの花で棺を飾って見送り、葬儀に合わせて聖書を朗読し聖歌を斉唱して献花を行います。
  • プロテスタント…カトリックと同様に儀式的な決まりはありません。葬儀式はいずれ天国で故人と再会できるまでの一時的な別れを感ずる場面に過ぎず、死は明るいイメージで捉えられています。

 

いかがでしたでしょうか?

ご自身は仏式でも、キリスト教の葬儀式に参列することがあるかもしれません。そんな時のご参考にしてみてください。
自分なりの追悼の思いを込めて故人を見送りましょう。

参考書籍:葬儀・法要・相続がよくわかる本 / PHP研究所・編集

 


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