遺産相続の基本をおさえる / 前編

皆さんは「相続」と聞くと何をイメージされますか?
ドロドロ、面倒臭い、仲違いなど、私はマイナスイメージばかりが浮かびます。テレビドラマの見過ぎでしょうか(笑)。

実際には生前から家族で話し合い準備をされることが多いので、ドラマのような展開はそれ程多くないと思いますが、大切な人が亡くなった後、相続手続きでさらにダメージを受けることのないよう今のうちに流れや注意点などを心に留めておきたいと思います。

相続の手続きには、「時間のかかるもの」「期限のあるもの」がありますので注意が必要です。まずは相続スケジュールを見てみましょう。

  1. 被相続人の死亡
    死亡を知った日から7日以内に、市区役所・町村役場へ死亡届を提出。
  2. 遺言書の確認
  3. 相続人の確認
  4. 相続財産の調査
    相続放棄は3ヶ月以内、所得税の準確定申告は4ヶ月以内に。
  5. 遺産分割協議
  6. 相続財産の名義変更
  7. 相続税の申告・納税
    10ヶ月以内に、被相続人の住所地の所轄税署長へ申告。
    納税は、原則として10ヶ月以内に現金で納付。

 

スケジュールを見ると分かるのは、申告の手続きは故人が亡くなってから10ヶ月以内に済ませなければならないということです。しかも「相続財産の調査」は3〜4ヶ月以内に手続きを済ませる必要がありますし、それまでに遺言書と相続人の確認が必要ですので、のんびりしていられませんね…。

 

遺言書はどこを探せば見つかる!?

本来、生前に遺言書の所在を聞いておくのが理想ですが、保管場所がわからなかったり、そもそも書いていたかどうかわからない場合、遺言書を探すところから始めます。
自宅のタンスや仏壇や金庫、銀行の貸金庫など、故人が大事なものをしまっておきそうな場所を十分に調べましょう。遺産分割が終わった後に遺言書が発見されると、手続きをやり直すことになります。

「遺言書の種類」についてはこちら▶︎

 


相続人の範囲はどこまで?

「相続の基礎知識、法定相続人ってなに?」についてはこちら▶︎

相続人の確認には、戸籍謄本をもれなく揃えて相続人を確定しますが、被相続人の死亡時の本籍地からさかのぼり、出生から死亡まですべての戸籍謄本を揃える必要があります。各相続人も各自の戸籍謄本を取得しましょう。
被相続人や何度も本籍地を異動している場合や、孫、兄弟姉妹、甥姪が相続人となる場合には、必要な戸籍謄本をすべて揃えるのにも時間がかかります。

 

相続財産はどうやって調べる?

まずは、預貯金通帳、キャッシュカード、不動産の権利証、保険証券、確定申告書、契約書など、遺品から財産に関するものを探します。故人あての郵便物やパソコンの中身も確認するようにしましょう。
すべての財産を把握したら、「財産目録」を作成します。この財産目録をもとに遺産分割協議を行います。

資産よりも負債が多い場合にすべての相続を放棄する「相続放棄」、プラスの財産の範囲内で相続する「限定承認」は、原則として相続の開始を知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所で手続きする必要があります。
また被相続人の確定申告をする必要がある場合、相続人が代行しますがこれを「準確定申告」といい、4ヶ月以内に所轄の税務署に申告します。

 

円満相続の秘訣は、「感謝」「絆」「供養」の3Kがキーワードと言われています。相続は財産の相続だけでなく、心の相続(想続)、親の生き方・信条・想いを相続すること。故人への感謝と譲り合いの気持ちで手続きを行いましょう。

ここまで相続の基本前編として流れと注意点を簡単にご紹介しましたが、理想は生前から家族間で話し合いの場を持ち、終活ノートなどへ情報をまとめ共有されるのが良いと思います。
終活マガジンの終活ノート▶︎

 


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