サクセスフル・エイジング

「サクセスフル・エイジング」

【読み方】さくせすふるえいじんぐ
【英字】successful ageing
【意味】老年期において年をとっていく現実を受け入れ、よく適応していることをいう。よき老後を迎えていること。

介護保険・介護福祉用語辞典より

「サクセスフル・エイジング」と言う言葉、聞きなれない言葉ですが、「幸せな老後」「よき老後」と訳されています。はたしてサクセスフル・エイジングとはどんな老後のことでしょうか?

老いるということ

誰にも分け隔てなくおとずれる老い。肌ツヤや体は当然衰え、見た目の変化を伴います。いつまでも美しくありたいとエステや整形などに通う方もいますし、ジムやランニングなどで体を鍛え若くあろうと努力する方もいます。
こういった見た目年齢は、ご本人の努力次第でその進みを遅らせることは可能なのだと思いますが、それとは別に当たり前におとずれる老いというものは確かにある。

会社勤めの人は定年を迎え、還暦を意識し、国民健康保険を受給できるようになる。介護とは縁のなかった方やこれまで介護する側だった方は介護される側の立場になることもあります。病気一つしなかった人も病院に通うことが増えたり、食の好みが変化したり、経済的不安も考えられます。

主観的幸福感

幸せな老後に必要なもの、それはなんでしょうか。皆さんはご自身が幸せだと感じるのはどんな時ですか?何が、どういった環境が揃っている時でしょうか。

一般的に高齢者では、健康と経済的安定と家族(配偶者と子ども)の3つが、主観的幸福感の、したがって幸福な老いの程度を決める主要な条件であるとされています。しかしこの3つが揃っているからといって、幸福感が増すかといわれると「?」ですよね。お金がなく困窮を極めれば確かに不幸ですが、資産が山のようにあったからといって幸福感が増すわけでもありません。無いよりはあった方が良いのは確かですが。すこぶる健康な場合、不幸では無いけれど幸福感が高まるわけでは無い…

幸福感を感じるポイントや温度は人それぞれですし、「それで私は幸せなんだ」という方も勿論いらっしゃると思います。ただこれら3つの条件は、主観的幸福感を高めるというよりは、不幸せ・不幸感を防止する条件といった方が良いかもしれません。

では幸福な老いの条件とはなんでしょうか?

幸福な老いの条件 – 課題

長寿・健康と経済的安定と家族(配偶者と子ども)の3つが、幸福の基盤・前提条件となることはまず間違いありません。そしてこの基盤の上でどういった生き方をしていくのか、どのような生活を作り上げていくのか、それが課題と言えるのだと思います。

結局、答えは出てないのか…そう思われる方もいらっしゃったかもしれませんね…私も正直少しそう思いました(笑)。しかしこれは生き方ですから、幸福感を得られる感度は人それぞれ。3つの前提条件が揃えば心は安定し、幸福を感じ受け入れやすくなることでしょう。

理想を言えば、一人一人の幸福な生き方が、社会や地域を活性化させ社会保障負担の軽減にも繋がっていくはずです。
勿論、高齢化の問題は山積みで一つ一つあげ始めたらキリがありません。でもまずはご自分の生活の中の小さな幸福から。

そして皆さんの幸福のエピソードを
お茶でも飲みながら聞いてみたいな、と思ったりします。