100万回生きたねこ

猫の本ばかりご紹介してすみません。
『100万回生きたねこ』(Amazon)

100万回生きたねこ

非常に有名な「佐野洋子」さんの絵本です。
佐野洋子 オフィシャルWebSite ▶︎

全部で31ページの絵本に向けて、Amazonでは360件ものレビューが書かれ、星4.5という大変多くの人に愛され続けている作品です。「絵本」だから、ということもあるかもしれませんが物語の中には、自身や第三者にその物語を重ね、想像し、生きるに十分すぎるほどの余白が用意されていて、各々の思考や心のサイズに自在に収まってくれるような。読むタイミングで新しい発見があって解釈が変わる、興味の尽きない絵本だと思います。

大人のための絵本、哲学的、仏教視点などこの本に対する様々な見方・感想を目にします。どれもそうかもな、と思いますがシンプルなお話ですのでどうか先入観なく読んでいただけますと嬉しいです。ご興味がありましたら。

ペットの長寿命化

ペットとして動物たちが人間同様、それ以上に愛されるようになり、高齢者の方にとっては日々の生活リズムの礎となっている場合も多いと聞きます。医療の進歩や餌の改良によりペットの長寿命化が進み、飼い主の方が先に旅立つということも珍しくありません。しかも長年一緒に暮らしてきたとなれば、ペットも高齢である可能性が高く受け入れ先が見つからないということも。

「ペットの終活」については当サイトでも何度か触れてきましたが、今回は残されるペットのための「負担付遺贈」や「信託サービス」をご紹介します。これらはザックリ言ってしまうと法律上、遺産を相続できないペットに「遺産を相続させ誰かに面倒を見てもらう方法」です。

仲良し猫

負担付遺贈

「ペットのお世話を最後まで行う」という負担付の遺言書によって遺贈を行います。
まずは、自分の死後もペットの面倒をみてくれる信頼できる人を決め、この人に「ペットのお世話をする」という条件付きで遺産を相続させる遺言をします。
次に、財産をもらった受遺者が,ちゃんとペットのお世話をしているかどうかを定期的にチェックする「遺言執行者」を決めます。遺言執行者は、受遺者が「ペットの面倒をみる」という条件を怠った場合、「ちゃんと面倒をみてくださいね」と催告します。催告しても改善が見られない場合には、遺言執行者は遺言書を取り消すよう裁判所へ請求できます。
遺言書が取り消されると遺産は法定相続分に戻ってしまいますので、遺言作成者は2番目の受遺者も予め決めておきます。

この方法のデメリットとしては大きく以下の3つが挙げられます。

  • 受遺者に放棄される可能性がある。
  • お世話をする前、先にすべての財産が受遺者のものとなってしまう。
  • 受遺者の個人財産と見分けがつかないため、受遺者が破産したり差押えされたりすると財産がなくなる危険がある。

このデメリットをなくす方法として考えられるのが、次の方法「ペット信託」です。遺言信託や生前信託という方法もありますが、信託は契約事ですから司法書士の援助が必要になったり仕組みを理解するのが難しくなります。そのため既にあるサービスを利用するわけです。

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芝犬

 ペット信託で財産を残す

ペット信託には、「自分で会社を設立する(自身で信託を行う)」か「ペット信託専門業者や信託銀行に依頼する」方法があります。

まず「ご自身で信託を行う」場合、ペットのために残す財産を管理する会社を設立します。これは相続財産からペットに残す財産を分離させることが目的です。会社を設立することになりますから、この場合もやはり司法書士の手助けがあった方が安心でしょう。
以下が一般的な手順です。

  1. 飼い主を代表とした管理会社を設立
  2. 飼い主の死後にペットに残したい財産を事前に管理会社に移す
  3. 次の飼い主を「受益者」とする遺言書と、ペットの飼育のためと記した信託契約書をその受益者と締結
  4. 遺産を飼育費として受益者に相続してもらう

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次に「ペット信託専門業者に依頼する」場合、専門の信託機関を利用します。
ペットのため生前からお金を預けますが、仮にペットが先に亡くなったり信託が必要なくなった場合には預けていた金額とそれまでの費用の差額が返金されるシステム。そしてペット信託を行うには色々な費用が必要となります。

  • 飼育代(ペットの種類によって異なります)
  • ペット信託契約費用
  • 契約書作成の手数料
  • 遺言書作成費用

ペットの種類によって異なりますのではっきりと金額を記すことはできませんが、経済的に裕福でないと契約できないサービスというのが実情となっています。またまだ新しいサービスのため、想定外のトラブルなども考えられますので、信託銀行などによく相談・確認し進めるようにしてください。

具体的にサービスの普及を進めている団体は以下です。

一般社団法人ファミリーアニマル支援協会
ペット信託(FA信託)の普及活動や動物愛護及び福祉活動を行っている、ペットの信託ビジネスの第一人者。

プルデンシャル生命保険・三井住友信託銀行(安心サポート信託)
2社が開発した「安心サポート信託」は、生命保険を信託財産として残すことができる。従って、ペット飼育者が亡くなってしまった場合には、前もって契約したペットの預かり先に対して保険金を支払い、残されたペットの飼育費に充てることができる。

 

どんな方法にしても生き物の命に関わることですので、気軽に手の出せる内容ではありませんが十分なメリットもあり、利用者は年々確実に増えています。ご自分にあった方法を是非見つけてください。


【紹介本】
100万回生きたねこ100万回生きたねこ
佐野洋子
講談社


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