看取る ということ

以前、このサイトでもご紹介しました映画「おくりびと」。この作品で紹介されたことで、「納棺師」という職業は多くの人に知られ産業としても認知されるようになったわけですが、では「看取り士」という職業のことはご存知でしょうか。

社会保障費のさらなる膨張と、医療・介護の人材不足という大きな2つの問題が横たわる2025年。東京オリンピックのわずか5年後、深刻な高齢化社会となり病院のベッドはいっぱい、自宅で最期を迎えようにも誰にも看取ってもらえず孤独死となってしまう「死に場所難民」「看取り難民」が47万人にのぼると言われています。

このような問題の解決方法を模索する過程で「看取り士」がにわかに注目され始めました。

看病
「看取り士」のお仕事は、余命いくばくかの人と家族の心を支え、自宅で安らかな死を迎える手伝いをするのが主な仕事です。研修では座学のほか、ごく狭い空間で自身と向き合う独特の訓練など行い、最期に半生を振り返る臨死を疑似体験することで、相手の立場に立つ心を 養うといいます。
職業として認められ始めたのは最近で、看取り士はまだ全国で150人弱ということで、家族以外の人が看取るということ自体、まだ広まっておらず受け入れられていないところも多いといった印象です。

「看取り士」には公的な資格ではなく、2週間の合宿の養成講座を受ければ、日本看取り士会認定の看取り士認定証を得ることが可能です。しかしその取得には介護職員初任者(旧ホームヘルパー2級)以上の資格が必要となります。そのため現在全国に34名いる看取り士は、看護師、介護士など他の仕事を持っている方が大半だそうです。

では実際に「看取り士」にお世話になりたい時、どのように見つければ良いのでしょうか?

看取りコム看取り.com ▶︎
全国の看取りまでできる施設と在宅クリニック情報をさがすことができるポータルサイト。孤独死を無くし、自宅で看取りまで対応するためにサポートいただける在宅医療先であるクリニックや、訪問看護ステーション情報の提供を行なっています。

一般社団法人日本看取り士会 ▶︎
看取り士団体の公式ホームページ。経験者の方の声などがインタビューページでご覧頂けますので、ご参考までに。

ご自宅で誰かに看取られながら、というのは理想的な最期と思われていますし希望する方も多いと聞きます。これから看取り士の需要は増え、認知も広まることと思います。

またご家族が看取る場合、介護を受けながらという場合がほとんど。介護をしながらとなりますと、その間仕事がままならなかったりということもありますので、費用的な負担が大きいのが現状です。
それでもやはり、意思を尊重し希望する形で看取ってあげたいと思うのが家族。

苦労をしてでも節約し、意思を尊重し自宅で看取るか。費用負担は多少かかっても、施設や病院で最期の日を迎えるのか。この先、私たち自身が考えなくてはならない大切な課題です。

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