著名人の訃報

本日1月10日は、ミュージシャンであったデヴィッド・ボウイの命日です。
彼が亡くなったのは2016年のこの日。本日は二周忌にあたります。

以前、「偉人たちはどのように死んだのか – 『人間臨終図鑑』」という記事で、山田風太郎の名著『人間臨終図鑑』をご紹介しました。

様々な偉人の「死に様」を描いたこの本は、わたしたちに様々なことを教えてくれます。

とはいえ、実際に自分が生きている時間に活躍した人の訃報は、また違った感慨をもたらすのではないでしょうか。

生き様を見せる仕事

本日がデヴィッド・ボウイの命日であったため、彼の名前を出しましたが、青春時代、彼の音楽に触れたかたも、「終活」に取り組むひとのなかには多いのではないでしょうか。
「盛者必衰」「栄枯盛衰」という言葉があるとおり、スターが生まれ、そしてこの世を去るまでの様を見るのは、殊勝な経験です。

そしてその死に物思いにふけ、過去を思い出し、自身の加齢を感じる。

デヴィッド・ボウイは亡くなるわずか二日前に最新作『★(Blackstar)』をリリースしていました。
最期までミュージシャンであった彼の死からは、著名人がその死に際までそのスター性を全うしてくれたことを感じ、生涯をかけての仕事を彼は選んだのだと感銘を受けました。

死を想うための…

学生時代の友人とはいえ、大人になってからはそう頻繁に逢うことは珍しくなってしまうのがほとんどでしょう。
そうした中、日々メディアに露出し、その生き様を見せ続ける著名人の死は、現代ならではの感慨をもたらしてくれます。

さらに、職業柄、プライベートなことも暴かれることが少なくない彼らは、その死後ですら、生の痕跡をあらわにされてしまいます。

少々、不謹慎ですが、彼らの訃報を前に、我々は自身の死を想像し、少なからず衝撃を受けているのかもしれません。

時にはふさわしく、時にはふさわしくないと感じる彼らの「死に様」。
われわれは、一体なにをもってしてそれを想うのでしょうか。

そして同時に、自身の「死に様」はどのようにあるべきなのか。
彼らは夢や希望だけでなく、そうしたことまで教えてくれる存在なのかもしれません。