シリーズ – フェミニズムから見る終活④

◀︎シリーズ – フェミニズムから見る終活③

第三回では、現在進行形の「第四波フェミニズム」が、今後の「終活」にどのような影響を及ぼすかを考えました。

これまでの価値観の破壊を意図する運動であるため、単純な理解が拒まれることも多い「第四波フェミニズム」。
最後の第四回では、そうした複雑さを内在した「第四波フェミニズム」を考える助けとなる映画作品をふたつご紹介します。

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ハリウッドにそれはある

第1回でご紹介した「#MeToo」という言葉とその運動。
その矛先はハリウッド映画の世界でした。

ところが、アメリカという多様性をアイデンティティとしてきた国のすごいところは、その矛先となっていたハリウッドが、率先して大作エンターテイメント作品に「第四波フェミニズム」の波を取り入れてしまうところにあります。

『アナと雪の女王』
主題歌である『Let It Go~ありのままで~』とともに日本でも大ヒットしました。
王子が悪役として登場し、「ありのままで」とアナは謳う。これまでのディズニー映画には無い設定から、この映画があたらしい価値観を提言しようとしていることがわかります。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
1979年に荒廃した世界を舞台とした映画『マッドマックス』が公開されました。
そこから四半世紀を経て公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、その世界観を維持したままに、父権主義的な男性社会の醜さをあぶり出し、かつ、女性の強さを描いています。
しかも、それでいて単なる「フェミニズム」に終始せず、男性の目線や、フェミニストの欺瞞など、いくつもの視座を扱いつつ、痛快なアクション映画に仕上げるという離れ業に成功しました。
そして、その映画がアカデミー賞で6部門を受賞していることから、ハリウッドの凄みを感じ取ることができます。

価値観が試される時代

大作エンターテイメント映画にも、「第四波フェミニズム」の波が押し寄せる現代。
古い慣習とどのように向き合うか。本当に大切なことはなにか。
「葬儀」とは、「墓」とは、「死」とは……。

ほとんど根幹が近い部分が揺らぎ始めているからこそ、現代において「終活」は必要なものとなりました。
そんな中で、自分の価値観を見つめ直す、問い直す。
それは大変なことですが、「フェミニズムから見る終活」から知ることができることは大きいはず。

この記事が、みなさんの「終活」、ひいてはいまある「生」にあたらしい価値観の萌芽を意識してもらえるきっかけとなれば幸いです。