異文化から学ぶ「終活」⑨

エストニア——、バルト三国のもっとも北に位置する小国ですが、みなさんはこの国についてどのような知識をお持ちでしょうか。

エストニア出身で、日本でも知られる著名人には、関取の把瑠都(バルト)関がいます。
しかし、その名もズバリとはいえ、バルト三国はエストニア、ラトビア、リトアニアの三国……、彼がエストニア出身と知っていたかたは少ないのではないでしょうか。

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さて、小さく、人口も少ないエストニアですが、実は、IT国家なのです。
今月、エストニアは遺伝子情報に基づいた健康アドバイスのために、住民のDNAを収集し始めたというニュースがありました。詳しくみていきましょう。

「Skype」を生んだ国

「Skype」、使ったことはなくとも、名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
インターネットを用いた電話サービスの先駆けである「Skype」は、エストニアの首都タリンで開発されました。

エストニアは早くからIT国家を目指しており、外国のIT企業の進出が多く、また、IT教育に力を注いでいる国でもあります。
「インターネットへのアクセスは基本的人権」だという宣言からも、その意気込みが感じられます。

DNAを収集?

さて、件の住民のDNAを収集し始めたというニュース。一体どういうことなのでしょうか。

今年3月、エストニア政府は約130万の住民のうち、10万人のDNAを集めるプログラムを開始しました。
政府はその後、提供者たちの遺伝子に基づいたライフスタイル、および健康に関するアドバイスを彼らに提供する予定とのこと。

つまり、とても科学的な病気予防に取り組み始めたということでしょう。

北欧という土地の不思議

以前、「異文化から学ぶ「終活」⑤」において、スウェーデンの充実した福祉制度をご紹介しました。
スウェーデンは、エストニアとはバルト海を挟んだ場所にある同じく北欧の国です。

今後の、超高齢化社会に対し、柔軟かと大規模な取り組みを率先して行う北欧の国々。

異文化から学ぶ「終活」」シリーズでは、今後も「北欧」という土地に根ざす先見性に注目していきたいと思います。