墓地の今後 – 問題と可能性

これまで「終活マガジン」では、様々な側面から「墓」について考えてきました。

代表的なものでは、「埋葬方法と墓の関係」。
こちらについては、以前掲載した「増え続ける墓」という記事に詳しいです。

さて、上にご紹介した記事でも触れていますし、「2025年問題」(詳しくは「2025年問題と終末期医療」をご覧ください)とも密接に関わってくるのが土地の問題です。

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人口の二極化

日本は現在、都市部に人口が集まり、空き家の数は増加の一途をたどっています。
高齢者が増え、介護の問題などから都市部に移住するひとが増えているためです。

で、あれば、土地は余っている。
ですが、それではまるで墓地が邪魔者のようです。

都市部に人が集まっている以上、都市と墓地のこれからの形を考えなければなりません。

夜の墓地

不謹慎ですが、「夜の墓地」といえば肝試しが連想されるのではないでしょうか。
真夏のこの時期がもっとも賑わいます。
それは不気味で怖い場所という扱いです。
また、夜に来る場所ではない、あるいは、そもそも用事がない。

つまり、墓地を訪れるのは「墓参り」の時だけであり、もっといえばそこに墓を持たない人にはなんの用事のない場所です。
そうした広い土地——墓地——を、都市部に設けるというのは、現在においてはあまり現実的ではありません。

ですが、先に述べたとおり、今後、この国では都市部の墓地の必要性が増加します。

では、どうすれば良いのでしょうか?

デスラボ

たとえばコロンビア大学院の建築学部には「デスラボ」という研究室が2013年から設けられています。
建築学部であることから推測できる通り、そこで行われている「死」の研究とは、医学的であったり宗教的である以前に、建築的——つまり「墓地」に特化しています。

増え続ける墓」でも述べましたが、墓の問題は世界的な問題です。
この重要な問題に、都市空間の一部として、建築物として、墓地を再検討しようとしているのが「デスラボ」です。

こうした研究は急務であるにも関わらず、この国では他の問題が山積しているせいか、あまり検討の声は聞きません。
繰り返しますが、近い未来、この国では都市部の墓地の必要性が急増加します。

「どうすれば良いか?」

——残念ながら、この問いに対する答えは、この国にはいまのところありません。

昨今の「終活」の浸透と同様に、国家規模の「終活」もまた盛んとなることを願います。


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