本とアートと死生観

生活#03「死生観」という言葉は、終活を考えるには切っても切り離せない言葉です。「死」と「生」について考えること、またはその基盤となる思想や学問・文化を学び自らの指針を考えることを言います。

生きている時に、全く未知の領域であり、且つマイナスのイメージが多く付き纏う「死」を考えなければいけないのは、誰しもが陰鬱としてしまうことでしょう。ですが、平穏な日常生活を送っていたとしても、いつ、何が起きるかわからない時代です。事故や事件に巻き込まれ入院・介護が必要な身体になってしまったり、悲しい話ですが、病気で家族を亡くしてしまい、何をどうすればいいのかわからず途方に暮れてしまう方もいらっしゃいます。そんな「もしも」の時がやってきてしまったとき、自分の中に「死生観」を持っていたら、少なからずそれが心の拠り所になると思います。そしてその「死生観」を学び養うには、文学やアートが一番効果的なのです。

幸い、日本は文化施設が充実しており、美術館・博物館や映画館などで国内外問わず良質な作品に出会う機会がたくさんあります。問題なのは、その情報をどのようにキャッチして、いかにして作品に「出会う」かです。そこで出会った作品が、あなたの死生観に大きな影響を及ぼすものかもしれないのです。でも、その作品がそれほど大きな意味を持っているものかどうかは、出会うまでわかりません。

出会うきっかけをつかむには、常にアートや文学に対してアンテナを張って勉強し続けるしかありません。勉強を続けることで、それまで見過ごしていた些細な情報に気づき、足を運び、自分にとっての大切な作品に出会うきっかけがつかめるのです。

文学やアートは、人間が長い時間をかけて「死」と「生」に対して深めてきた思いを結晶化したもので、まさに「死生観」を形にしたものと言えます。ただし、時代や国ごとに表現の制約があるため、それを勉強しなければ作品の本質はわかりません。かと言って、忙しい日常生活に追われていればそれも難しい。

このブログでは、そんな可能性を持った文学作品や様々なアート作品(美術・音楽・映画・舞台等)を紹介していきたいと思います。古典作品をわかりやすく解説したり、美術作品の鑑賞方をお伝えしたり、時には注目の展覧会・映画情報をお伝えします。

みなさんが楽しく「終活」し、死生観を学べるような「水先案内人」のようなブログを目指しております。

コーヒーやお茶を片手に、気軽に「本とアートと死生観」をお楽しみいただければ幸いです。