お墓参りに行こう

〜しんがや霊園・龍福寺墓苑⑥

龍福寺の歴史はとても古く、お墓とは違う面で有名であると言われています。

 しんがや霊園について

 龍福寺墓苑について

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実は、龍福寺は中武蔵七十二薬師の一番札所に指定されていることで有名なお寺なのです。
如来とは、仏教における仏様の階層の名称です。最下層から天・明王・菩薩・如来となり、釈迦や阿弥陀と同じ最高ランクに属します。この階層の仏様は、悟りを開いたものとして、他の三階層とは一線を画す特別な存在です。
中でも薬師如来は、文字通り病の平癒をつかさどり、中でも目の病気を治すことで知られています。これは、阿弥陀如来が極楽浄土に連れて行ってあの世の安らぎを与えてくださるものであるのに対し、今現世で苦しんでいる人の思いに応えてくれる存在であることを如実に反映しています。こうした親しみやすさから、早くから民間信仰の対象となってきました。

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ちなみに薬師如来の正式名称は、薬師瑠璃光如来といいます。
西方極楽浄土が阿弥陀如来の仏国であるのに対し、薬師如来が東方浄瑠璃浄土の教主であるためです。
庶民に人気のある薬師如来を奉るため、薬師堂が全国各所に建てられます。元来人里離れたところに建てられる傾向にあり、そこに自然と虎が住み着くようになったといわれています(虎はネコ科で、猫は死を予感すると人の前からいなくなる習性があるといいます)。この様を人々が見て、まるで虎が薬師如来をお守りしているように見えたことから、ふたつを結び付けて寅薬師と呼ぶようになりました。

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この逸話にちなみ、12年ごとの寅年に寅薬師のご開帳が営まれるようになりました。
中武蔵は坂戸市を含む埼玉県中央部の四市四町を指しており、このエリアに全部で72ヶ所の札所があります。龍福寺は一番札所であり、まさに中武蔵の寅薬師を統べる特別なお寺です。
全部で72ヶ所の寅薬師があるとは言え、中には廃寺となってしまっていたり、個人管理となってしまいすべてを巡るのは難しいようです。
寅薬師の数も、漢数字で「七十二」と書くと「7プラス2」と読むことができ、遠回りに9を表して9=九=苦しみを連想させることで、巡礼の難しさを説いているという説もあるとか。
ご開帳の際は龍福寺のご住職がガイドブックを頒布されているようですので、気になる方は直接お問い合わせください(当ブログ執筆時)。